私の人生を変えてくれそうな映画、ホリデイ

ホリデイを見た。
大学生の頃に見たときの感想を見てみたら、「キャメロン・ディアスのストーリーのほうが好き」と書いていた。
キャメロン・ディアスはLAの超豪邸に住む経営者なんだけど、彼氏に浮気されても泣けないような、一見鉄のハートの持ち主。
でも自分に自信がなくて、悲観的。

それがロンドンに住むケイト・ウィンスレットの部屋に2週間交代で滞在することになったら、ケイト・ウィンスレットの兄であるジュード・ロウと知り合って…という流れ。

 

一方、ケイト・ウィンスレットは自分を都合よくしか扱わない彼氏と3年一緒にいて、プレゼントを渡すのすら躊躇するくらいなのにその彼氏がまさかの他の女と婚約すると知って、キャメロン・ディアスのLAの部屋に滞在する。

 

10年前と違って、いまの私は、ケイト・ウィンスレットのほうが断然好きだった。

 

彼女は目の前の彼氏しかいない!と思い込んでいて、良いように利用されても「彼には私が必要だから」と応えてしまう。
でも、道に迷っていて助けたおじいさんから『その男はバカだ。だって君みたいな素敵な女性を手放すなんてバカに決まってる!』


さらには、
『いいかい、映画には主演女優と親友役が登場する。君は主演女優なんだ、なのに
親友役を演じてる 』と言われて、ハッとする。

 

そして彼女は、LAで知り合った男性が失恋でへこんでいるときに
『“失恋”とは、自分がちっぽけに思えて、心がきしんでズキズキ痛むの。髪型を変えても、ジムで汗を流してもダメ、友達とワインを飲んでもダメ。
毎晩ベッドで彼の思い出にふけり、自分の何が悪かったのか思いを巡らせる。一瞬でも幸せだと思った自分を哀れみ彼が戻るかもと心の片隅で期待するの。
でもいつか、長い苦悩も必ず終わる。
新しい場所で、新たな大切な人と出会える。
砕けた心は元通りになり、涙の日々、虚しく過ぎ去った日々を忘れられるわ。 』
と涙ながらに語りかける。

 

あぁ、そうだ。やっぱりそうだよね。
自分とは全く違う国の人たちまでも、おんなじことを思ってる。


だから私だけじゃないし、大丈夫だ、って心がすごく軽くなった。

 

 

そして、ケイト・ウィンスレットの元カレは、なんとLAまで彼女を追ってきた。

婚約者がいる分際で。


彼女に甘い言葉をかけて、キスしようとした瞬間、ケイト・ウィンスレット
『まって、あなたは婚約者と別れたってことよね?』と聞くと、
『間ばさみになる僕の気持ちも分かってくれ』って。

フザケンナ!!!!!

 

そんなクソ男に、彼女は
『私を甘く見ないで! 私を傷つけ、それを私のせいだと思い込ませた。
あなたに夢中だったから、私はずっと自分を責めた。なのに厚かましくまだ甘い言葉を……。
あなたとは終わりよ。私はこのクソ恋愛から奇跡の復活をするの! 

新しい人生を始めるの、あなた抜きでね! 』と啖呵を切って彼を家から追い出す。

あぁ、私はここまで強くは切れなかった。
でも、いま前に進もうとしてる。

 

 

その前にはSATCを見てたから、すごく思うのは。
海外って本当にいくつになっても恋愛して美しくあろうとしてる。

そもそもホリデイなんて、登場人物たちが何歳かなんて説明がないんだから!
日本だったら『独身、彼氏なし、32歳』とか絶対説明入れるでしょ。

 

40歳で恋愛をしていたら恥ずかしい、そんな国にいるからこうやって婚活婚活って世間の一般論に悩まされて。
なんて馬鹿らしいんだろう。


だって、こんなに婚活婚活言われて久しいのに、日本の出生率は全然上がってない。
じゃぁ何のために焦って結婚するんだろう。


別に遅くったって、自分が良ければ自分のタイミングがあるんだからいいじゃないか。
なのに商品価値が下がるかのようなことを言われて。

 

メリル・ストリープなんておばあちゃんなのにあんなに美しいのに!
フランスの大統領だって何回りも年上の人と結婚してるし。


なのに、こうやって日本は女だけが老け込んでくかのような言われようをして非常に不愉快。

そういう世論とか、結婚至上主義な自分の会社の同期たちのことなんて放っとけばいいや。


私のことをいつまでも愛してくれる人を見つければいいだけ。

そのためには自分から行動に出ないと。
別れて4日目でこの回復はすごいと思いたい。